今週のお題「残暑を乗り切る」夜になると少し涼しくて、秋を感じた。もうクーラーはいらないねって扇風機を回した。本当はクーラーがほしい。少し肌寒いくらいの室温の中で、貴方の汗ばむ肌に溶け込みたい。日が暮れるのが早くなって、秋を感じた。散歩も出…

今週のお題「わたしと乗り物」「おはよう」と声をかけて車に乗った。「どっちがいい？」と差し出された飲み物は、抹茶とキャラメルのラテで、甘党な選択肢に少し笑えた。「こっち」そう言って抹茶を手に取ったのは、キャラメルのラテを好んで飲むことを知っ…

今週のお題「人生最大の危機」あー金縛りだなーって思った。体が動かない、隣を見れない。隣を見れないはずなのに視界の端に見慣れない手首が映った。その見慣れない手首が私の手首を掴んだ、気がした。その手首は女のように華奢なはずなのに力強さは男のそ…

今週のお題「わたしの好きな歌」君を傷つける全てのものから守ってあげたくて、味方でいたくて。こんな歌を理解することなんて、一生無いって思ってたよ。昨日まで、「何から守りたいのよ」って笑ってたよ。だって、そもそも君は強くて。私の助けなんかなく…

今週のお題「家で飲む」そろそろ寝ようかと思ったのを見計らったようにスマホが震えた。見知った名前と時間を確認して、私はそれが宅飲みの誘いであることと、スマホを震わせた犯人がほろ酔いであることを察した。察したからなんなんだろう。私の指は画面を…

もうすぐ名前も思い出せなくなる貴方の、真っ白な靴だけ覚えてる。あんなに買ってあげたタバコの銘柄も、あんなに乾杯したお酒の味も、0距離にいた貴方の顔でさえ、もう思い出せないのに。身だしなみに気を使って、ちょっと潔癖な貴方をそのまま表したみたい…

今週のお題「特大ゴールデンウィークSP」楽しいことだけ考えて、連休の予定を立てていたはずなのに。何ヶ月も前に予約したホテルと飛行機のキャンセル画面を開いては決定ボタンを押し損ねている。友達に混ざって自慢げに話した予定は、１つも消化されること…

今週のお題「平成を振り返る」夏の私へインスタグラムでウンザリするほど『平成最後の夏』というハッシュタグを見ていた時、私はなにを考えていましたか。夏を超えて、冬を越えて、春になった今の私には思い出せません。なにも思っていなかったのかもしれま…

お前たちは知らない。本命のいるやつに抱かれる虚しさを。そのキスも、愛撫も、虚しさを呼び起こす引き金でしかないことを。抱かれている最中でさえ、虚無を感じることを。声を出すななんて言わないで。私たち、無言でやり過ごすことだって簡単に出来るのに…

今週のお題「お気に入りの飲み物」貴方のお気に入り、個人でやってる居酒屋さん、今日のお造り、ハイボール。今日もそのお気に入りを揃えて、目の前に座った私の顔をお気に入りだと宣う。もう何杯目かもわからないお気に入りのハイボールを流し込むと、いよ…